若年性認知症の自宅介護

若年性認知症の自宅介護

車椅子を押しながら散歩をしているイメージ

若年性認知症の介護は、ほとんどの家族が自宅で引き取る方法を選んでいます。

 

40代以上になると、デイケアや施設などのサービスを受けられることもあるのですが、39歳以下の人の場合は何も法的なサービスが受けられない事実があるのも大きく由来しています。

 

しかし、若年性認知症の患者さんを家で引き取ることはそう簡単なことではありません。

 

もし徘徊(一人でウロウロと外を歩き回り帰れなくなる)が始まってしまった場合、夫婦二人で生活してきた人では、少しの時間でも目が離せない状況になってしまいます。どこかに縛っておくわけにもいきません。

 

結局は、介護者は仕事を辞め、貯金で食いつなぐような状況になるしかないのです。これが若年性認知症患者を自宅で介護するという現実なんです。

 

鏡は置かない方がいい?

若年性認知症患者の日常生活における介護は、布団から起きるように促すことから始まります。

 

そしてトイレや着替えの仕方、食事をする事など、日常生活から毎日繰り返し介護して行かなければならないのです。そのつど、患者さんは忘れてしまうのですから。

 

意外と知られていませんが、鏡に移る自分を理解できずに興奮する患者さんもいます。介護の場に、鏡はない方がよいと言われているんです。

 

自宅介護が一人だけでは、精一杯だと思ったときには、身近な人にも手を借りましょう。自分一人で抱え込まないことが一番重要なのです。

 

恥ずかしいからと一人で抱え込んでしまう方が多いようですが、相談する場所もありますし、親戚などに思い切って告白することも必要な勇気であり、患者さんの立場になった自宅介護を行えるのかもしれないのです。


ワンポイントアドバイス

若年性認知症の悪化度が高ければ、「精神障害保健福祉手帳」と言うものが発行されます。保健所に相談すると、面接にきてくれて、どのくらいの認知症なのかを判断して申請してくれるのです。
これにより納税控除になったり、医療費免除や1割負担になったりという制度があるんです。金銭面でも助かるものなので、上手に活用するといいですね。